「クリスマスらしいことをしてあげたい」と思っても、仕事や家事に追われて、準備の時間がとれない。せっかくの工作も、始めたら散らかって、子どもはのりを触って泣き出し、片付けまで考えると気が重くなる。そんな気持ちになるのは、とても自然なことです。この記事では、家にある紙や空き箱で作れて、道具も最小限ですむ飾りのアイデアを、年齢別に紹介します。上手に作ることより、親子で手を動かす時間を楽しむことを目標にしてみませんか。
用意するものと、始める前の準備
特別な材料を買わなくても、家にあるもので十分に作れます。
- 紙類:画用紙、折り紙、色紙、新聞紙、包装紙、牛乳パック、紙皿、紙コップ
- 空き箱・芯:トイレットペーパーの芯、ティッシュ箱、お菓子の箱
- 道具:子ども用はさみ、のり(口に入っても心配が少ない子ども向けのもの)、テープ、クレヨンやシールなど
- 自然素材:松ぼっくり、どんぐり、葉っぱ(拾った場合は、洗って乾かしてから使うと安心です)
始める前に、テーブルにレジャーシートや新聞紙を敷く、汚れてもよい服を着る、完成のイメージを欲張らないの3つを決めておくと、気持ちに余裕が生まれます。時間は、年齢に応じて10〜30分を目安にして、子どもが飽きる前に終わりにしましょう。
年齢別・作りやすい飾りのアイデア
| 年齢 | アイデア | 親の関わり方 |
|---|---|---|
| 1〜2歳 | 画用紙のツリーにシールを貼る、クレヨンで自由に色をぬる、新聞紙をちぎって雪に見立てる | 材料を口に入れないよう、そばで見守ります。仕上げは親が行います。 |
| 3〜5歳 | 紙皿のリース(折り紙やちぎり紙を貼る)、トイレットペーパーの芯のサンタ、手形・足形のトナカイ | 手順を一緒に確認し、はさみは子ども用を使います。むずかしい部分は親が手伝います。 |
| 小学生 | 折り紙のオーナメント、紙を切ってつなぐガーランド、切り絵のウォールデコ、自分で考えたカード | デザインは本人に任せ、道具の安全だけ見守ります。 |
部屋が華やぐ「ちぎり絵ツリー」の作り方
- 大きな画用紙に、ツリーの形を鉛筆で薄く描きます(親が描いてもOK)。
- 折り紙を手で小さくちぎり、のりで貼っていきます。1〜2歳の子は、ちぎる作業だけでも楽しめます。
- 最後にシールやクレヨンで飾りをつければ完成です。
ちぎる作業は指先の練習にもなり、はさみが使えない年齢でも取り組めます。上手にできたかより、「いろんな色を使ったね」「ちぎる音が楽しいね」と過程を言葉にして伝えると、子どもの達成感につながります。
作るときの安全のポイント
- 小さなパーツ(ビーズ、ボタン、スパンコール、ポンポンなど)は、口に入れる年齢の子には使わないでください。トイレットペーパーの芯を通る大きさのものは、誤飲の危険があります。
- ボタン電池や磁石は、飲み込むと重い事故につながります。工作の材料にも使わず、LEDキャンドルなどの電池ふたも確認しましょう。
- モールは、先端で目や手を傷つけないよう、端を折り曲げて使いましょう。
- はさみは子ども用を使い、持って歩かない、人に向けないを約束します。
- 飲み込んだかもしれないときは、慌てずに日本中毒情報センターの中毒110番(大阪:072-727-2499、つくば:029-852-9999、365日24時間)や、息が苦しそうなら119番へ。
- のり、絵の具、粘土などは、口に入れても安全性が高い子ども向けの製品かどうかを確認します。小麦粉粘土は、小麦アレルギーの子には使わないでください。
- 水性のペンでも、衣類についた汚れは落ちにくいことがあります。汚れてもよい服で取り組みましょう。
- 仕上がった飾りは、子どもの手が届く高さに、ひもで下げるものを置かないようにします。首にからまる危険があります。
家庭内の事故を防ぐための情報は、消費者庁「こどもの事故防止」で確認できます。
トイレットペーパーの芯でつくるサンタ
- 芯に赤い画用紙を巻いてテープで留めます。
- 顔の部分に肌色の紙を貼り、白い紙をちぎって、ひげと帽子のふちに貼ります。
- 目や口はペンで描きます。小さなシールは外れて口に入ることがあるので、1〜2歳の子には、ペンで描いてあげるほうが安心です。
同じ作り方で、トナカイ(茶色の紙とツノ)や雪だるま(白い紙)も作れます。いくつも並べると、立派な「クリスマスの町」になります。窓辺やテーブルに並べて、毎日少しずつ増やしていくのも楽しい過ごし方です。作りながら「サンタさんは何を持ってくるかな」と話しかけると、子どもの想像が広がります。
作った飾りをどう飾るか
- 窓ガラスに貼る場合は、はがしやすいテープを使うと、年明けの片付けが楽です。
- 玄関に飾るリースは、年齢の低い子が引っ張らない高さにします。
- 子どもの作品は、飾る場所を「ここは〇〇ちゃんのギャラリー」と決めると、特別感が増します。
- 写真に残してから処分すれば、「捨てられない」悩みも軽くなります。
うまくいかないとき、親がイライラしたときは
工作では、子どもが材料を全部出す、のりを塗りすぎる、途中で飽きて走り出す、といったことがよく起こります。子どもは、手を動かす楽しさや、いろいろな素材を触ること自体を楽しんでいる時期。「きれいに作る」より「触って楽しい」が優先です。飽きたら、無理に続けず、そこで終わりにして構いません。
親のほうがイライラしてきたら、いったん手を止め、子どもが安全な場所にいることを確認してから、台所で水を一杯飲む、深呼吸をするなど数十秒だけ離れてみてください。「今日はここまでにしよう」と決めるのも立派な判断です。完成品がなくても、親子で過ごした時間は残ります。パートナーや家族がいるなら、準備と片付けを分担するだけでも、負担がぐっと軽くなります。
- 子どもの発達や遊び方で気になることがあれば、市区町村の子育て支援センターや保健センターの相談窓口に話してみましょう。
- 夜間などに子どもの具合が悪くなったら、厚生労働省「子どもの症状は♯8000」を使えます(実施時間は都道府県で異なります)。
公式リンク・相談先
- 消費者庁「こどもの事故防止」:子どもの事故防止の情報
- 日本中毒情報センター:誤飲・中毒に関する情報と電話相談(一般の方は無料、365日24時間)
- 厚生労働省「子どもの症状は♯8000」:休日・夜間の子どもの急な症状の相談
- こども家庭庁:子育て支援・こども施策の総合情報
電話番号や受付時間は変わることがあるため、利用前に公式サイトで確認してください。
まとめ
クリスマスの工作は、紙や空き箱などの身近な材料と、子どもの年齢に合わせた簡単な作業で十分に楽しめます。小さな部品や電池など、誤飲につながるものを避けることだけは、しっかり気をつけてください。出来栄えより「一緒に作った」という思い出が、いちばんの飾りになります。完璧に作れなくても、散らかっても大丈夫。気になるイベントはクリスマス特集(全国のイベントを地図で)もぜひご覧ください。