寝る前に絵本を読んであげたいのに、子どもは別のおもちゃに夢中で、こちらも疲れて声が出ない。そんな日が続くと「ちゃんと読めていない」と落ち込んでしまいますよね。でも、毎日完璧に読める家庭はありません。クリスマスの季節は、サンタクロースやツリーなど子どもが興味を持ちやすい題材が多く、絵本に親しむ良いきっかけになります。この記事では、年齢別の選び方の視点と、読み聞かせを肩の力を抜いて楽しむコツを紹介します。
クリスマス絵本を選ぶときの基本の視点
「この年齢にはこの本」と決めきる必要はありません。子どもが何に目を向けているかを手がかりにすると、選びやすくなります。
- 絵の見やすさ:背景がごちゃごちゃしていないか、色がはっきりしているか。
- 言葉のリズム:声に出したときに、繰り返しや擬音があって心地よいか。
- お話の長さ:子どもが座っていられる時間に合っているか。
- 親が読んでいて楽しいか:大人が楽しい本は、読み聞かせの声にも自然と気持ちが乗ります。
題材は、サンタクロース、雪、ツリー、プレゼント、冬の動物たち、クリスマスのごちそうなど幅広くあります。宗教的なお話から、家族のぬくもりを描いたお話まで様々なので、家庭の考え方に合うものを選んでください。
年齢別・選び方と楽しみ方の目安
| 年齢 | 選ぶ視点 | 楽しみ方 |
|---|---|---|
| 0歳 | 色や形がはっきりしたもの、短い言葉の繰り返し、しっかりした作りのもの | 膝の上で一緒に眺める。ページをめくる、なめる、たたくも自然な楽しみ方です。 |
| 1〜2歳 | 身近な物の名前、動作の擬音、「いないいないばあ」のような仕掛け | 「ツリーだね」「光ってるね」と指さしに答えながら進めます。同じ本を何度でも。 |
| 3〜5歳 | ストーリーがあり、先が気になる展開のもの。サンタへの期待を描いたお話 | 「このあとどうなるかな?」と聞きながら読む。最後まで読めなくても大丈夫です。 |
| 小学生 | 文字が多めの読み物、シリーズもの、自分で選んだ本 | 自分で読む日と読んでもらう日を分ける。親子で感想を話すのも楽しい時間に。 |
赤ちゃん絵本は「丈夫さ」も大事
0歳〜1歳では、本を口に入れたり、かんだりすることがよくあります。ボードブック(厚紙の絵本)や、角が丸いもの、布の絵本は安心して手渡せます。仕掛け絵本の細かい部品が取れかけていないか、ときどき点検しましょう。
読み聞かせを楽しむための小さなコツ
- 演技は控えめでOK:声色を変えなくても、子どもは親の声を聞くだけで安心します。
- 読み方は自由に:絵だけ眺める、気になるページで止まる、途中で終えるのも読み聞かせです。
- 同じ本のくり返しを歓迎する:子どもは、先がわかる安心感を楽しんでいます。
- 寝る前の静かな時間に:照明を落とし、1冊だけと決めておくと、寝かしつけの流れが作りやすくなります。
- クリスマス当日に限らず:12月に入ったらツリーのそばに数冊並べ、いつでも手に取れるようにしておくと、自然に親しめます。
- 「サンタさんは本当にいるの?」と聞かれたときの答え方は、同じ特集の「サンタクロースのプレゼントの渡し方と『サンタはいるの?』への答え方」でも触れています。
よくある疑問
- 何度も同じ絵本をせがまれて、正直つらいです。
- 子どもにとって、先の展開がわかる絵本は安心の材料です。毎回すべて読む必要はなく、「今日は3回まで」と回数を決めたり、途中から子どもに続きを言ってもらったりすると、気持ちが楽になります。
- じっと聞いてくれず、動き回ります。
- 1〜3歳ごろは、歩き回りながら聞いているのが普通です。耳はこちらに向いていることも多いので、座らせることにこだわらなくて大丈夫です。
- サンタが出てくる絵本は、読んだほうがいいですか。
- 家庭の考え方次第です。サンタクロースの存在をどう伝えるかは決まりがありません。お話として楽しむだけでも十分です。
- 小学生になっても読み聞かせは必要ですか。
- 必要というより、親子の楽しみとして続けられる家庭も多いです。自分で読める子も、聞く時間はリラックスにつながります。ただし、本人が嫌がるときは無理に続けなくて構いません。
図書館を上手に使う
クリスマスの絵本は、季節になると貸出が集中することがあります。お住まいの地域の公共図書館では、予約やリクエストができる場合が多く、子ども向けの読み聞かせ会(おはなし会)を開いている館もあります。開催の有無や日時は各図書館の案内で確認しましょう。絵本選びの参考として、国立国会図書館国際子ども図書館は、子どもの本に関する資料や展示会の情報を公開しています。
蔵書の検索や予約をオンラインでできる図書館もあります。小さな子を連れて行くのが大変な時期は、あらかじめ予約して受け取るだけにすると、館内で過ごす時間が短くてすみます。
- 図書館では、司書さんに「3歳の子が冬の絵本で楽しめるものは?」と気軽に聞いてみましょう。
- 借りた本は、返却日が近づいたらカレンダーに書いておくと、返し忘れを防げます。
- 絵本がたくさんあるお宅でも、一度に出す冊数を5〜10冊に絞ると、子どもが選びやすくなります。
集中しないとき、親が疲れたときは
絵本を開いても、子どもがすぐ立ち上がる、ページをめくりたがる、別の本を持ってくる。そんな日は多くの家庭にあります。子どもが落ち着かない理由は、眠い、体を動かし足りない、お腹がすいたなど、体の状態が関係していることがよくあります。無理に読ませず、先に少し体を動かす、飲み物を飲む、抱っこで落ち着くなど、土台を整えてみましょう。
親が疲れている日は、読まなくても大丈夫です。絵だけ眺めて「これは何かな?」と話す、短い1冊だけにする、パートナーと交代で読むなど、できる形にしてください。「毎日読めない自分」を責める必要はありません。育児で心が重いときは、お住まいの市区町村の子育て支援センターや、こども家庭センターなどの窓口に、気軽に話してみてください。
- 今日は読まない日、と決めてもOK。
- 音声の読み聞かせなど、親が読まなくても絵本に触れる方法もあります。
- 1日1ページでも、絵本に触れた日としてカウントして大丈夫。
公式リンク・相談先
- 国立国会図書館国際子ども図書館:子どもの本に関する資料・展示・イベントの情報
- こども家庭庁:子育て支援に関する総合情報
- お住まいの市区町村の公共図書館:おはなし会、貸出、リクエストについては各館の案内で
- 市区町村の子育て支援センター・こども家庭センター:子育ての悩みの相談窓口
まとめ
クリスマスの絵本は、年齢に合わせて「絵の見やすさ」「言葉のリズム」「長さ」で選び、図書館も上手に使えば、気軽に楽しめます。聞いてくれない日も、途中でやめる日があっても大丈夫。親子のゆったりした時間が、いちばんのプレゼントです。クリスマスのおでかけ情報はクリスマス特集(全国のイベントを地図で)もご覧ください。つらいときは一人で抱えず、周りを頼ってくださいね。