おやこ日和
OYAKO BIYORI
検索
HEALTH

冬の感染症に備える。クリスマス・年末年始の体調管理と受診の目安

0歳1〜2歳3〜5歳小学生
この記事でわかること
  • 冬に多い子どもの感染症と、家庭でできる予防
  • 病院が休みになる年末年始の備えと受診の目安
  • #8000・#7119・119番の使い分け

クリスマスや年末年始は楽しい予定が続く一方で、子どもの体調が心配な時期でもあります。人が集まる、夜更かしする、寒暖差が大きいといった条件が重なり、発熱や嘔吐のたびに「病院は休みなのに」と焦った経験がある方も多いでしょう。子どもの体調が急に悪くなると、親も寝不足になり、気持ちが追いつめられます。そう感じるのはごく自然なことです。この記事では、冬の主な感染症と予防、年末年始の備え、受診の目安、頼れる相談先をまとめます。ここに書いた内容は一般的な目安で、診断や治療の代わりにはなりません。心配なときは、迷わず医療機関や相談窓口を利用してください。

冬に流行しやすい感染症

病気 主な症状 気をつけたいこと
インフルエンザ 高い熱、せき、のどの痛み、頭痛、関節痛など ぐったりしている、水分がとれない、呼吸が苦しそうなどのときは早めに受診を。
新型コロナウイルス感染症 発熱、せき、のどの痛み、だるさなど 症状が軽くても、周囲にうつさないよう配慮する。
RSウイルス感染症 鼻水、せき、発熱。乳児ではゼーゼーする呼吸が見られることも 小さな赤ちゃんは重くなることがあるため、早めに受診を。
感染性胃腸炎(ノロウイルスなど) 嘔吐、下痢、腹痛、発熱 脱水に注意。吐いたものは、手袋とマスクをして使い捨ての布で拭き取り、薄めた塩素系漂白剤で消毒する方法がある。
溶連菌感染症 のどの痛み、発熱、発疹など 診断と治療が必要。処方された薬は、医師の指示通りに飲みきる。

症状が似ている病気は多く、家庭で見分けるのは難しいです。国の感染症の最新情報は、厚生労働省「感染症情報」や、厚生労働省「インフルエンザ(総合ページ)」で確認できます。

家庭でできる予防

  • 手洗い:帰宅後、食事の前、トイレのあとには石けんで洗う。小さな子は、親が一緒に洗う。
  • 換気:寒くても、時間を決めて窓を開け、空気を入れ替える。
  • 加湿:乾燥しすぎると、のどや鼻が弱りやすい。
  • 睡眠と食事:休み中も、生活リズムをなるべく崩さない。
  • 人混みの調整:流行期は、人混みに入る時間を短くする、マスクの着用を考えるなど、状況に合わせて。
  • ワクチン:インフルエンザや新型コロナなどのワクチンは、かかりつけ医に相談して判断する。インフルエンザワクチンは、13歳未満は原則2回接種とされています。ワクチンで防げる病気についてはKnow VPD!(ワクチンで防げる病気を知る)でも情報が得られます。

年末年始に備えておくこと

クリスマス会や帰省、初詣など、年末年始は人が集まる機会が増え、子ども同士や大人から感染症がうつることもあります。予定を詰め込みすぎず、体調が悪い人がいるときは会を延期する、少人数にするなど、柔軟に考えて構いません。

多くの医療機関が年末年始に休診になります。年内に、次の準備をしておくと安心です。

  • かかりつけ医の休診日と、年内最後の診療日を確認する。
  • 普段飲んでいる薬や、アレルギーの薬が、休み中に足りるか確認する。
  • 体温計、冷却シート、おむつ、経口補水液(市販のもの)、嘔吐用のビニール袋、ウェットティッシュ、タオルなど、看病に必要なものをそろえる。
  • お住まいの地域の、休日・夜間に受診できる医療機関の窓口を調べる(自治体や医師会のサイト、消防の案内などで確認できます)。
  • 保険証類(マイナ保険証または資格確認書)、医療費助成の受給者証、母子手帳を、すぐ出せる場所にまとめる。

受診の目安と、相談先の使い分け

様子 目安
呼びかけに反応が鈍い、けいれんが止まらない、顔色や唇が紫色、息が苦しそう すぐ119番
生後3か月未満で38℃以上の熱 夜間・休日でも受診を相談
水分がとれない、半日以上おしっこが出ない、何度も吐く、ぐったりしている 夜間・休日でも受診を相談
熱があっても、水分がとれて、あやすと笑う・眠れている 家で様子を見て、翌日にかかりつけ医へ
判断に迷う 厚生労働省「子どもの症状は♯8000」に電話で相談
  • #8000(こども医療電話相談):小児科医や看護師に、子どもの症状について電話で相談できます。実施時間は都道府県により異なります。
  • #7119(救急安心センター):救急車を呼ぶか迷うときの相談窓口ですが、実施していない地域があります。お住まいの地域で実施されているかは、総務省消防庁「全国版救急受診アプリ(Q助)」のページで確認できます。
  • 119番:命にかかわる緊急事態のときは、迷わず119番。

登園・登校の目安

インフルエンザなどの感染症は、学校保健安全法で出席停止の期間が決められています。たとえばインフルエンザは、発症した後5日を経過し、かつ解熱した後2日(幼児は3日)を経過するまでとされています。保育園や幼稚園は、施設ごとのルールもあるので、通っている園や学校の案内に従ってください。

看病で疲れたとき、イライラしたときは

夜中に何度も起こされる、食べない子に何度も水分を勧める、上の子の世話と並行して看病する。そんな日々は、本当に消耗します。子どもがぐずったり、いつも以上に甘えたりするのは、体がつらくて不安だからです。抱っこで安心させる、少量ずつ水分をとらせる、静かに過ごせる環境を整えるなど、できる範囲で十分です。

親が限界を感じたときは、子どもが安全な場所にいるのを確かめて、数十秒だけ別の部屋で深呼吸してみてください。家族に交代を頼む、食事は簡単なものですませる、家事は後回しにする、という判断も大切です。看病がつらいときや、誰にも頼れずに不安なときは、厚生労働省「子どもの症状は♯8000」のほか、お住まいの市区町村の保健センター、子育て支援センターに相談できます。

看病のときの小さな工夫

  • 水分は、一度に飲ませようとせず、少量をこまめに。
  • 吐いたあとは、30分ほど間をおいてから少しずつ飲ませる。
  • きょうだいや家族にうつさないよう、タオルや食器を分ける。
  • 看病する大人も、水分と睡眠をとる。

公式リンク・相談先

まとめ

冬の感染症は、手洗い・換気・睡眠といった基本の対策と、年末年始の前の備えで、慌てずに対応しやすくなります。迷ったときは、厚生労働省「子どもの症状は♯8000」や119番を頼って大丈夫です。看病で疲れたときは、無理せず家族や周りを頼ってください。完璧に防げなくても、親のせいではありません。体調が落ち着いたら、クリスマス特集(全国のイベントを地図で)で、冬のおでかけの計画も立ててみてくださいね。

この記事について
おやこ日和 編集部

こども家庭庁・厚生労働省・各自治体や施設の公式情報を確認しながら、子育て中の家族に役立つ情報をお届けしています。内容の誤りや古い情報に気づいたら、お問い合わせからお知らせください。 編集方針

RELATED

関連記事